登校渋り真っ只中の頃、
相談員さんがぐらに聞きました。
「ぐらくんの100点ってなに?」
「朝、登校班で登校して、
6時間目まで授業を受けて、
給食も掃除も出て、
みんなと下校すること」
と答えました。
多くの子にとっては「ふつうの1日」です。
でもぐらにとっては、その「ふつうの1日」を
過ごすことがとても難しいことです。
(今現在もです)
「学校」という社会のなかで、一日をすごす。
楽しいことばかりじゃありません。
我慢することもたくさんあります。
やりたくないこともあります。
他者とのかかわりで、気分を害すこともあれば
トラブルもあります。
そんな、社会の中で1日を過ごす。
子どもってすごいですね。
でも現状、ぐらにとって
「ふつうの1日」を過ごすことを100点満点の目標
にしていたら、苦しいばかりです。
そして、100点を取れない毎日に、
劣等感ばかりが大きくなってしまいます。
自己肯定感が下がります。
相談員さんに
「今のぐらくんは、そこを100点の目標にしなくていい。
朝、時間までに保健室に登校できたら、それで100点だからね!!」
と伝えてくれました。
(今のぐらは元気のコップが空っぽだから、
そんな時は無理にがんばらなくていい。
そんなお話を交えてお話しくださいました。)
学校の先生方にそれをお伝えし、登校したら
「今日も100点!!」
と声に出して認めてもらいました。
ぐらは、なかなかの頑固で(笑)
受け入れるまで、時間がかかりましたが。
でも、それまで「ふつうの1日」を過ごせていた
自分の記憶があるので、当然といえば当然かも知れません。
ぐらの
○○しなければならない
○○するべき
の思考は、私も同じで、凝り固まった思考でした。
(ぐらには私が刷り込んだのかもしれません。。。反省)
ある大学の心理学講座を受け
〇〇しなければならない
〇〇するべき
から
〇〇に越したことはない
に言葉を言い換えるということを学びました。
学校で1日を過ごすべき!
ではなく
学校で1日を過ごせるに越したことはない。
最初は、意識して言い換えていましたが、
今では、いい意味でゆる~く物事を考えられるようになりました。
ぐらのお陰だと思っています。