ぐりとぐらとママのきろく

元不登校長男「ぐり」と、現役不登校次男「ぐら」との記録です。

ぐり 生徒会長は不登校

長男ぐりは生徒会長でした。

中2の10月に就任し、大変ながらも

やりがいを感じながら頑張っていたようでした。

中2の三学期、ぐりが起立性調節障害で苦しかった頃、

(そのお話はこちら↓

ぐりの起立性調節障害 - ぐりとぐらとママのきろく

生徒会は「三年生を送る会」準備で忙しく活動していました。

生徒会長は、卒業式での送辞の大役もありました。

 

ぐりは、自分の役割が分かっていたし、

責任感の強い子なので、欠席が続き

生徒会活動をメンバーに任せっきりになって

しまったことがとても苦しかったようで、

罪悪感しかないと何度も何度も言っていました。

行かなきゃ、行かなきゃ、明日は行かなきゃ。。。

思えば思うほど、

体調は悪化してしまうのでした。

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昼間は起きられなかったので、

放課後、生徒会活動の時間に送っていったこともありました。

メンバーのみんなは、ぐりを責めることなく

「来てくれて本当に助かったよ。体調大丈夫?」

というlineメッセージをくれていて、

素敵な仲間だなぁと思ったのを覚えています。

(本当は、会長不在で仕事のしわ寄せもあり大変だったろうに。。。)

きっとぐりもそんな素敵な仲間だったから、罪悪感が募ったのでしょう。

イベント当日は、薬を服用し、朝は車で送りました。

楽しく大成功だったようです。

 

卒業式の在校生代表送辞、

ぐりは「やらせてください」と先生に申し出ましたが

「今の体調では、任せられない」と判断され、

降ろされてしまいました。

悔しかったと思います。自分自身に。

 

またその頃、先生から

「このまま生徒会長を続けるべきか、辞任するべきか」

のお話をされました。

責任感が強いからこその体調不良も懸念され、

肩の荷を下ろしてあげるべきか?というお話でした。

が、

「役目を果たせずにいても、内申書には

「生徒会長」と記載されるわけですからね、

それもどうなんですかね」

というようなことも言われ・・・

あの時は、かなり凹みました。(私が) 

 

役目を果たせず悔しい思いをしているのは、ぐり本人なのに。

さぼっているわけではないのに。

体調が悪い時のぐりを見たことないくせに。

内申書のために生徒会長やってるわけではないのに。

 

と、正直いろいろな感情が沸き上がりました。

起立性調節障害は理解してもらいにくいと言われていますが、

まさにそれを実感したのでした。 

 

ぐりは「辞任したくない」と言いました。

確かに責任感の強さが負荷となることも

あると思いますが、ぐりにとっての

生徒会長は学校復帰の目的になるもの

でもあったので、私たち親も、ぐりの意志を

尊重しました。

教頭先生にお話しし、了承して頂きました。

(担当の先生はどう思われたかはわかりませんでしたが)

 

新年度、入学式の生徒代表祝辞は、春休みに準備ができたので

任せてもらえることになりました。

当日は、お弁当と一緒に薬を持たせ、登校しました。

体調は大丈夫だろうか?お腹にきてないだろうか?

心配しかありませんでした。

式に出席していたお友達ママが、

「立派だったよ」と動画を撮って送ってくれました。

無事に役目を果たせて、本人もほっとしたことでしょう。

私も、涙が出るほど、安心しました。

 

ここから、新年度イベントがいくつも続きました。

なんとしてでも登校しないと

みんなに迷惑がかかるから、

「朝は絶対に起こして。車で送って。」

と本人から言ってきました。全面協力です!

 

立て続けの新年度イベントが終わり、

ホッとしたのか、ぐりは翌日から再び起きられなくなりました。

 

この頃は、自分の意志というよりは、責任感からの気力で動いていたのでしょう。

ここまでよく頑張ったと思いました。

 

ひと段落したとこでろで「辞任」を

申し出ましたが、学校側の意向で?

そのまま続投となりました。

 

ですが、 

ぐりの生徒会の仕事はここまでしかできませんでした。

名前だけの、生徒会長になってしまったのでした。。。