長男ぐりのお話です。
中学3年生、完全不登校ながらも、高校受験をして、全日制普通高校に進学が決まったぐり。
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ぐりの 高校受験 入試と合格発表編 - ぐりとぐらとママのきろく
制服採寸や、必要な物の購入など出費は大きかったのですが、一緒に入学準備ができる日が来て、ぐりも楽しそうに選んでいたので、私もとても嬉しかったです。
3月下旬に制服が届き、すぐに試着して、写真を撮って、おばあちゃんに送ってみたりして。2人して、ちょっと浮かれました(笑)
一斉休校中の為、入学式は中止になってしまい、
教科書配布の日が、初登校となりました。
制服を着て、駅の階段を昇る後ろ姿は、高校生そのものでした。
高校生活スタートです。
親としては、「これで解決」とホッとしたかといえば、そんなことはなく、またどうなるかという思いが常に心の片隅にありました。
それでも「ぐりなら大丈夫!」という気持ち、「何かあってもどんどこい」という気持ちや覚悟ができていたようにも思います。
まさに、ここから「不登校回復期が始まる」という思いでした。
私が気を付けたことは、心配しすぎないこと、特別扱いしないこと、普通に学校に通う高校生として接すること。でした。
4月中旬からオンライン授業が始まりました。
初めてのクラス顔合わせは、オンライン上でした。
後から聞いた話ですが、先生もオンラインでの学級開きは初めてのことで、どう盛り上げていこうか、オンラインだと余計に話を切り出してくれる子がいなくて困っていたところ、ぐりがいいタイミングで発言したり、雰囲気作りに協力したそうで
「あの最初の頃は、先生本当に助かったんだよ〰️」と言って頂けました。
(さすが空気読む人)
そこから毎日、1ヶ月以上オンライン授業が続きました。
ホームルームの時間には、部屋から笑い声が聞こえることもあり、楽しくやっているようでした。
6月に入り、いよいよ登校が始まります。
初めてのローファーで、足の指は絆創膏だらけ。
それでも、文句言わずに出掛けていきました。
入学前は「入らない」と言っていた部活にも、担任の先生が顧問を務める部が廃部の危機!と、勧誘を受けると、すぐに入部を決めてきました。(空気読んでしまう人)
「学校、楽しいよー」と言ったその言葉に嘘はなかったと思います。
夏になり、7月下旬、雨が続いた日でした。頭と背中が痛いと言い出します。
病院に行くと、緊張と、重い荷物と、慣れない電車通学、そして長引く低気圧のせいで自律神経を乱しているようだと言われます。
高校生活でもまた、自律神経が乱れはじめてしまいました。
2日ほど欠席したものの、病院に通いながらなんとか、夏休みまで行ききります。
そして夏休み、ぐりは自分の体調を整えようと、病院に通い、適度な運動など、自分にできることは頑張っていました。
学校の宿題も終わらせていたし、夏休み中の部活にも出掛けていました。
戻そう!戻そう!としていたのは、充分伝わってきていました。
夏休み明け、初日は登校したものの、翌日からまた休みが増えます。遅刻で行った日もありますが、つらそうでした。
行かなきゃ、行った方がいい、学費を払ってもらってる、、、色んな思いがあったようだけど、全部わかっていたけど身体がついてこない現実。
ぐりの気持ちを考えると、私も苦しくなりました。
そして数日たったある日、ぐりは
「もう、どうでもいい」
と言いました。
私としてはぐりに
「やっぱりダメだった」
「また不登校になる」
と、悲観的な思いをさせたくないということが第一でした。
休みが続いた日、今後のことを話し合いました。