はてなインターネット文学賞「記憶に残っている、あの日」
長男ぐりが、お誕生日を迎えました!!
ついこの前まで、アンパンマンのヘルメットをかぶって
自転車の前椅子にちょこんと乗っていたのに・・・。
17歳。
元気でありがとう!
笑顔でありがとう!
ぐりが産まれてきてくれて、私は初めて
「愛おしい」という気持ちを感じました。
大事なことをたくさん教えてくれてありがとう!
大好きだよー。
そんな気持ちが溢れた、お誕生日を過ごしました。
本人は、照れながらのドライな反応でした。ザ・思春期(笑)
お題「記憶に残っている、あの日」
ぐりがまだ赤ちゃんだった頃のことです。
たまたま見かけた、お母さんと、
そのお母さんの背をゆうに追い抜いた、
スラリと背の高い息子さん、
2人で並んで歩く後ろ姿が、とても素敵で
私は今でも鮮明に記憶残っています。
それは、スーパーで買い物をしてきた
重そうなレジ袋を持っていたのが、
息子さんだったからです。
男の子の母になったばかりの私は、
思春期の男の子は、母親と歩いてくれなくなったり、
口をきいてくれなくなるんじゃないかと
勝手に、親から離れていくことばかりイメージして、
覚悟していたんですね。
(勝手すぎる(笑))
でも、その親子は、2人並んで話をしながら歩いていました。
私のイメージを一気に払拭してくれるほど素敵で、逞しく見え、
とっても、とっても温かい後ろ姿でした。
私は、まだ赤ちゃんのぐりを抱っこしながら、
重いレジ袋を自分で持って、見ていました。
そしていつか、ぐりも私の背を追い抜いて、
あんなに頼もしくなる日が来るのだろうな・・・
あの温かそうな親子のように、並んで歩いて、
ぐりを見あげて話す日が来るのだろうな・・・
そんなことを思った、あの日。
遠い、遠い先の未来だと思っていました。
ぐりは17歳になりました。
あの時見た息子さんと同じくらいだと思います。
私の背をとうに追い抜いているぐり。
一緒にお買い物に行くことも減りましたが、
たまには付き合ってくれます。
その時ぐりは、重い荷物を持ってくれます。
何も言わずに、当然のように運んでくれます。
頼もしくなりました。
あの時憧れた、あの親子のようになれているかな。