ぐりとぐらとママのきろく

元不登校長男「ぐり」と、現役不登校次男「ぐら」との記録です。

不登校児 小学校を卒業しました。➁後編

こんにちは、ぐりぐらママです🌈

 

www.grigra-mom.com

 

「卒業式には出席する」

と決めていた次男ぐらに、

卒業式前夜、

「学校に行っていなかったことは、

悪いことじゃないし、

何も後ろめたいことはないよ。

明日は、胸を張って行こうね!」

と、声を掛けました。

 

私は当初、

卒業式でみんなと同じようにできるかな、

気持ちが溢れて、その場にいられなく

なったりしないかな、

体感が弱いから、姿勢を保てるかな、

足を閉じて座れるかな、

それはぐらの負担にならないかな、

自分の立ち上がるタイミングはわかるかな、

クラスのみんなや、先生方は

ぐらの状況を理解して下さっているとしても、

大勢の保護者の前で悪目立ちする

ようなことにならないかな、

たくさん練習してきたみんなに、

迷惑かけるようなことにならないかな、

という不安がありました。

 

だけど、ぐら本人が

「なんとかなるっしょ」

あっさり言ったのを聞いて、

ぐらがそう言うなら、なんとかなるんだろう

とも思えました。

そこに根拠はありませんでした。

 

そこから、私の思いを掘り下げてみました。

 

私が思っている「悪目立ち」は、

「みんなと同じことができないのは悪い」

という思い(思い込み)から出てくるもの

かも知れない。

 

そうじゃない!

ぐらは卒業式の日を頑張ろうとしている

それだけでいいんだ!

と、気付くことができました。

 

そこに気付けてからは、気持ちがとても

楽になり、心がざわつきませんでした。

 

たとえ、みんなと同じように出来なかったとしても、

それはぐらが、その場にいて、頑張ったからこそのこと。

もし途中退場する事態になったとしても、

それもぐらがそこまで精一杯努めた、頑張ったからこそのこと。

どんなことになっても、ぐらが卒業式に向かったからこそ

頑張ったからこその結果だという前提で

考えられるようになりました。

 

この子は頑張りたいと思っている!

頑張ろうとしている!

だから大丈夫!

今までもいっぱい頑張ってきた!

私は、この子の小学校最後の頑張りを

見届けたい!

 

それだけを思いました。

 

当日の朝、珍しく顔を洗って(毎日洗おう🤣)

着なれないスーツを着て、登校しました。

登校渋りが始まった2年生の終わりから4年間、

ずっと母子登校しました。

最後の母子登校でした。

 

<卒業式>

先生を先頭に、子供達が一人ずつ礼をして

体育館に入ってきます。

ほぼ、ぶっつけ本番の卒業式ですが、

幸い、出席番号が後ろの方なので、

前の子達を観察する時間があります。

前の子からのリズムを崩さず

しっかりと礼をして入場してきました。

 順調なスタート!

 

クラス全員が揃ってから一斉に座るところ、

うっかり自分だけ先に座ってしまいそうに

なりましたが、なんとかセーフ(笑)

ちゃんと気付きました、

まだ座っちゃダメらしいということに🤣

 

証書受け取りは、

いつ自分が席を立って移動し始めるのか、

前のクラスからずっと観察して、

ぐらもジャストのタイミングで立ち、

移動が出来ました。

出席されている先生方に

礼をしてから壇上に上がるようでしたが、

すーって通りすぎちゃった(笑)

(先生方、スミマセン。割愛させて頂いたようです🤣) 

 名前を呼ばれ、返事をして、

校長先生の前に立つ。 

礼をして証書を受け取る。

一歩下がってまた礼をする。

なんか、この辺はゴニョゴニョって礼をしながら

受け取てる感じになってたけど(笑)

全然オッケー!!

みんな左手に持っているところを

右手に持っていたけど、いいいい!

(どっちでもいい!!🤣)

壇上から降りたら、証書を筒に入れてくれる先生がいて、

筒で受け取ります。

ここはバッチリ!

と、思ったら、そこから自分の席が近かったので、

その場からショートカットで席に戻ったー🤣

(時短に協力したのかな😅

こんなご時世だものね🤣)

 

と、心でツッコッミながら、見守れました。

 

体幹が弱いぐらは、良い姿勢を保つことが

普段から苦手で、卒業式でも前屈みになることが

何度かありました。

でも「悪目立ち」ではなく

「頑張っている」という目で見守れていた私は、

前屈みになってしまう姿より、

その後、すぐに姿勢を正そうとする姿の方に

気持ちが行きました。

あと少しだ!頑張れ!

(先生方、なる早でお願いします!😂)

と、応援の気持ちで見守りました。

 

卒業式の退場には、先生の引率はありません。

先生はその場に残り、子供たちだけが退場していきます。

ぐらは、全卒業生の一番最後に退場していきました。

 

卒業証書をしっかりと握り、

胸を張って、顔をあげて、前を向いて、

退場したぐらの姿は、

とても逞しく見えました。

そして私には、

「やっぱり大丈夫だった」

という思いが湧いてきました。

 

卒業式後の写真撮影も、

教室でのホームルームも

校庭での写真撮影も、

最後まで出席できました。

ものすごい頑張りを見せてくれました。

 

笑顔の写真はないし、

最後の写真撮影が終わったら

さっさと帰宅したし、

最後を惜しむ姿は一切見られませんでしたが、

ぐらの小学校最後の頑張りは、

最高の頑張りで、

私はそれを目に焼き付けることができました。

 

ぐら、卒業おめでとう!!

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私の心がこんなにも落ち着いて、

卒業の日を迎えられたことは、

これまで私たち親子に関わって下さった、

支えて下さったたくさんの方々の

お陰だと感謝の気持ちでいっぱいです。

ぐらも精一杯の頑張りを発揮できました。

素敵な卒業式となりました。

本当にありがとうございました。