ぐりとぐらとママのきろく

元不登校長男「ぐり」と、現役不登校次男「ぐら」との記録です。

不登校児が制服を着た日。

こんにちは、ぐりぐらママです🌈

 
夏休みの我が家の一大イベント。
親戚の法事に行って参りました。
(長男は学校行事と重なり、欠席)
 
パパは、礼服ズボンのウエストが入るのか?!
私は、礼服ワンピースのファスナーがしまるのか?!
次男は、制服を着てくれるのか?!

3人揃って着るものの心配(笑)
 
パパと私は、ギリギリセーフ。
次男ぐらの制服、これが大問題です!
大きさの問題ではなく、気持ちの問題。
ぐらは不登校で、
制服は入学後3回しか着ていません。
そのうち2回は、小1時間で脱ぎ捨てています。
夏服に至っては、まだ一度も着ていません!
放課後、手紙を受取りに登校する時は、
制服は全力拒否で、ほぼ私服。
一度だけ、体操服で行っただけ。
 
学校苦手くんにとって、
制服を着るってどんな気持ちなんでしょう。
想像することしかできません。
 
今回の法事、もう体格の良い中学生なので、
制服を着てくれると親としては助かる。
(着るのがムリなら、代わりになる服を買い揃える必要が、、、)
 
「この日の法事は、みんなきちんとした礼服を
着てくるから、ぐらは学校の制服着てくれるかな?!」
と事前に相談。
「わかった」と返事をしてくれました。
当日も、特に嫌がることもなく、
あっさり制服を着てくれました。
夏服、初めて!!!
 
ぐらは、目的が「学校」でなければ、
制服が着れる。
制服を拒否するのは、その先に「学校」が
あるからなのか!
なるほど!
(密かに確認。)

前夜、寝る時間を過ぎても、
暗くした部屋で眠れずにいたぐら。
「眠れない。明日のこと(法事)が不安で。」
 
故人は、(ぐらは)お会いしたことがない親戚だし、
集まる親戚も初めましての方も多い。(←苦手)
お葬式と勘違いしているところがあり、
みんなが泣いているところを想像していること、
(↑苦手)
そもそも法事ってなにするの??
という感じもあり、
「耐えられるかわからない」
「固まっちゃうかも」
と、不安になっていました。
 
小さい頃、
お坊さんの「お経」が怖くて、
大人の喪服姿の集団が怖くて
その場にいられなかったり、
なかなか大変だった記憶が。
当時は、子供ってそうだよねー
くらいに思っていたけど、
その頃から
とっても敏感で、
不安が大きくなりがちな子だったんだと
今になって思います。
 
「明日は、泣いている人はいないよ」
「お坊さんがお経をあげてくれて、
それを静かに聞いてるよ。
終わったら、みんなで軽くお食事会するよ。」
と見通しを立てました。
 
「わかった。もし途中で苦しくなっちゃったら、
ママ助けてくれる?」
 
「もちろん!その時は、外に出ちゃおう。
静か~に出れば、大丈夫だから。」
一緒に対策も考えて、寝ました。
 
世間一般では、中学生ともなれば、
場の雰囲気を察し、静かに座って
大人の真似した振る舞いができるのかも
知れませんが、
刺激に弱いぐらにとっては、
苦手な部分です。
 
お坊さんがお経をあげる時に、
一緒に目で追って下さいと渡された本、
ぐらは、最初こそ目で追っていたけど、
そのうち、ペラペラ~ペラペラ~
って本をペラペラし始めて(笑)
まぁ、静かだからいっかと放置していたら、
やはり体幹の弱さが出て、
前屈みになることもしばしば。
まぁ、後ろの席だし、
目立つわけではないし、いっかと放置。
 
耐えて耐えて、ぐらなりに頑張っていました。
あと少し!というところで、
「トイレ行っても平気かな?ちょっとお腹痛い」
とヒソヒソ。
「うん。後ろを通ってね」とヒソヒソ。
静か~に退室しました。
そして、終わりまで戻って来なかった・・・
(まぁ、それでヨシ!)
 
お食事会は、偏食くんにとってはこれまた苦行。
「たべないの?」
「大丈夫なの?」
「なにか食べられるものある?」
なんて、次々聞かれます。
アレルギーがありまして。
食べてきたので大丈夫です。
と、私が適当に(お相手に心配かけないように)
答えました。
 
ぐらが、おばさん方の質問に固まってしまった時は、
パパが「思春期なんだから、あんまり質問責めしないでよー!」
「繊細な子なんで!俺に似て、あはは(笑)」
なんて、ナイスフォローしてくれました。
さらに、ぐらが飽きてきたのを察して
「ぐら、外に◯◯あったよ。見てくれば?」と
みんなに聞こえるように言ってくれて
堂々と外に出て行けるよう雰囲気を作ってくれた!
パパ、ナイス!!

親戚の方々も優しい方ばかりで、
笑って笑って話してくれていたので、
最後は、ぐらもしっかりと会話できていました!!!

帰りの車では、ホッとしたのか、
よく喋りました。
そして
「ぐら今日、大丈夫だったかな??」
と、ちゃんとできていたかを気にして
聞いてきました。
 
「うん!!バッチリ!!
頑張ってくれてありがとね!!」
 
上機嫌ではありましたが、
相当疲れたようで、
(私も)
帰宅後は、くたっとしてました。
 
よくがんばりました!!