ぐりとぐらとママのきろく

元不登校長男「ぐり」と、現役不登校次男「ぐら」との記録です。

不登校息子が登校した話。

こんにちは、ぐりぐらママです🌈

 
我が家の次男ぐら(中1)は、学校苦手な不登校くんです。
適応指導教室へ通っています。
 
 
そんなぐらと、夏休み終盤、
「もうすぐ夏休み終わっちゃうねー」
と何気ない会話をしていたところ、
「2学期から学校行ってみようと思ってる」
と言い出しました。

その時、私がとっさに思ったこと。
「え?!今まで通り、適応指導教室でいいんじゃない?
無理して(学校)行かなくてもいいのに。」
 
学校行ってみようと思う
 
ぐらの前向きな言葉のはずなのに、
私は嬉しく感じませんでした。
小学校での息子のトラブルや、
辛そうな姿ばかりが頭に浮かんできて、
それを私も自分事のように
受け止めてきたので、
苦しかったことばかりが
フラッシュバックされました。
わざわざ苦しい場所で無理することない。
穏やかに過ごせる適応指導教室に通えばいいじゃない。
そんな風に思ったのです。
 
私は、その時
「そっか!わかった!」
としかぐらに言えませんでした。
本当ならば、背中を押すタイミングであろう時に、
心からの応援ができなかったんです。

これは、息子の問題ではない。
私の問題だ。と認識しました。
 
心を整理しよう。
 
学校という場が苦しいと感じたのはぐら。
それは事実だけど、その本人が、
「学校に行ってみようと思う」
と自分で決めた。
ぐらは今、前を向いている。

私はこれまで、ぐらのツライ気持ちを受け止めてきたし、
共感してきた。
一緒に頑張ってきた。
だから、心配になるのは当然。
穏やかに笑って過ごして欲しいと願う気持ちだって、
親だもの、きっと当然の気持ち。

でも、学校に行くか行かないかは息子の選択。
 
そう思って、1学期からの息子の様子を振り返りました。
1人で出掛けられるようになったり、
挑戦する気持ちが出てきたり、
小さな成功体験を増やしてきて、
今のぐらは、少しづつ自分に自信を取り戻しつつあるのかも。
だから学校も挑戦したいのかも知れない。

過去のぐらを見るのではなく、
今のぐらを見なくては。
大丈夫!!
そんな気持ちが沸き上がってきました。
そしたら、心配の気持ちよりも
私にできるサポートは何かあるのか?
と思えるようになり、
ぐらと同じ方向を向くことができました。
 
始業式前日。
ぐら、ドキドキMAXで眠れません。
「緊張するよね。ママにできることは何かある?」と聞くと
「ない」って。
ぐらは、自分で乗り越えることだと、
わかっていました。
 
なかなか寝付けなかったようですが、
当日の朝は自分で起きてきました。
ご飯を食べて、制服に着替えて、
「車で送ってくれる?校門から少し離れたところで降りるから」
ぐらが言いました。
私にできるサポート、ありました!
「もちろん👍️」
 
車内では、何度も深呼吸をして気持ちを整えていました
そして、正門に向かう大勢の生徒が見えると、
ぐらは正門ではなく、
裏門に向かって歩き出し、
裏から校内へ入っていきました。
 
だいじょうぶ!
がんばってこい!!
 
そんな気持ちで送り出しました。
 
そういえば、入学式の後
「中学がどんなところか、
行ってみないとわからないから、
一回は行ってみる」
と言っていた、ぐら。
その1回は、今日なのかも知れない。
と、この時思いました。
私を含めた周りの大人は、
その一回は「入学式後の最初の登校日」が
ベストなんじゃなかって思っていました。
だから、タイミングを逃したとまで思っていました。
 
でも、ベストなタイミングは
周りの大人が決めることじゃない。
本人が決めること。
と改めて感じました。
 
帰りは、30分の道のりを、
歩いて帰ってきました。
気力、体力ともに消耗したようで、
しばらく放心状態。
 
でも、
やりきった!
やるじゃん、息子よ。