ぐりとぐらとママのきろく

元不登校長男「ぐり」と、現役不登校次男「ぐら」との記録です。

不登校息子が選択した卒業の形。

こんにちは、ぐりぐらママです🌈

 

我が家の次男、不登校さんは、

この春中学校を卒業します。

卒業式は来週です。

 

卒業にあたり、様々な選択をしてきました。

 

卒業文集と卒業アルバムについて。

 

卒業文集は、書かないので辞退

 

卒業アルバムの選択肢は、

1)個人写真を撮影し、アルバムに載せる。(皆と同じ)

2)写真は載せず、名前だけ記載する。

3)写真も名前も記載せず。

 

次男が選んだのは

(3)写真も名前も載せないで欲しい

でした。

 

中学校3年間で、学校に行ったのは4日。

クラスメイトは知らない子ばかり、

先生も知らない先生ばかり、

担任の先生にすら一度も会ったことがない、

楽しい思い出もないので、この選択は想定内でした。

 

幼稚園の頃からのお友達ママと、

不登校になってからも変わらず

仲良くしてもらっているのですが、

そのママ達には、事情を話して、

「うちの息子が載っていないことに、

子供たちが気付いたとしても、

軽く「本人が決めたらしいよ」くらいに

伝えてくれたら有り難いな」

と言ったら、

「了解!自分で決めたんだね!」

と、みんな偏見なく受け止めてくれました。

 

次に校長面談。

毎年、修了式を前に校長先生との面談があります。

1年生の頃は、本人も出席して、

校長、担任、本人、保護者の四者面談で

日々の様子をお話していましたが、

昨年は、本人の出席が難しかったため、

三者面談となりました。

今年は、卒業に関わる面談でしたが、

今年も本人の出席は難しく

校長、担任、保護者の三者面談となりました。

一年間の息子の様子、

進学に対する息子の様子、

受験時の様子、

最近の様子、

などを私からお話してきました。

校長先生からは、

「卒業認定します」ということと、

春からの高校生活にエールを頂きました。

 

そして、卒業式。

不登校さん向けに、選択肢はたくさん用意して下さいました。

 

1)皆と同じ卒業式に出席(午前の部)

2)皆と同じ卒業式(午前の部)で、保護者席のさらに後ろでの出席

3)午前の部に出席が難しい子たちの為の、第二部(午後の部)に出席

4)個別に校長室で証書を受け取る

5)個別に別室などで担任から証書を受け取る

6)本人の登校が難しい場合、保護者が証書を受け取る

 

息子の答えは、

卒業式も学校には行きたくない

でした。

今まで、節目の行事には出席してきましたが、

今回は学校に足を踏み入れたくないようです。

(できないのかも知れない)

これも想定内でした。

 

私としては、

自分で証書を受け取ることができるのなら

越したことはないけれど、

本人が拒否していること、

4月からの高校生活に

気持ちが向いていることもあり、

ここで無理に説得してまで

中学校という場に連れて行くことは

必要ないかなと考えていたので、

私も気持ちがざわつくこともなく、

息子の気持ちを受け入れました。

学校にも、ご理解いただきました。

親指を立ててほめてくるひよこ

息子の1年生の頃の担任の先生や

校長先生はもう転任してしまっていて、

2年生からは一度も登校していません。

2、3年生の担任の先生には、

様子を気にして頂いたり、

進路についてアドバイスを頂いたり、

お世話になったのは、むしろ私の方なので、

私がしっかりご挨拶をしてきたいと思っています。

 

 

ただ、息子にはお世話になった場所があります。

適応指導教室です。

こちらも、義務教育終了と共に卒業です。

小学校2年生の終わりに初めて相談に伺ってから

約7年間、私も息子も本当にお世話になりました。

 

「中学校は(私が行くから)いいけど、

適応教室は、小学生の頃から

いっぱいお世話になってきたから、

最後、一緒にご挨拶に行かない?」

と、声を掛けると

 

「うん!適応教室には行こうと思ってたよ」

 

と、返事が返ってきました。

この返事には、正直ホッとしました。

こちらは7年間のいろいろが、

これでもかってくらい詰まった場所なので、

説得してでも連れて行きたかった(笑)

 

適応指導教室の先生にお伝えしたら

喜んでくださって、

電話でお話しただけで

泣きそうになってしまいました。

(当日は、厚いハンカチ持参でしっかり泣いてきます)

泣きすぎて涙の水たまりができているひよこ

本来の卒業式の形としては、

在籍の学校長から卒業証書を受け取る

というのが一般的な形式だと思います。

ですが、

息子にこの卒業で一番大事にして欲しいことは

何だろうと考えたとき、

本当にお世話になった先生方に、

自分で感謝をお伝えすることかなと思いました。

それを節目として、卒業を実感して欲しいです。

さらに、自分を応援してくれる人がいることを

感じられたら、きっと新しい環境に向かう

力になると思うから。

 

卒業式くらい行ってほしかった・・・

証書を受け取るだけでも・・・

卒業アルバムに息子の写真がないだなんて・・・

といった思いに今の私は縛られていないので、

穏やかに卒業の日までを過ごせています。

 

むしろ、みんなと違った卒業式ではありますが、

息子の卒業の形が決まった

これでいい、これがいい

という気持ちです。

卒業祝いの花をもらったひよこ