ぐりとぐらとママのきろく

元不登校長男「ぐり」と、現役不登校次男「ぐら」との記録です。

ぐらの きもちカード と きもち電話

こんにちは、ぐりぐらママです🌈

次男ぐら、学校が苦しく、

適応指導教室、放課後登校もキツイと言い、

でも休むことはもっと嫌で、

頑張って足を運んでいた、

小学校4年生のある時期のお話です。

ぐらが面白いものを考え出しました。   

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「きもちカード」

大きなハートが描かれた紙をたくさん準備。

その1枚に、何を描いているのかなと思っていると

「これが今のぐらの気持ちだよ」

と教えてくれました。

「きもちカード」は、

自分の気持ちを絵で表現する

ためのものでした。

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(実際にぐらが描いた気持ちカード)
もじゃもじゃ描かれているのは、
モヤモヤした気持ち。
100㎏は、それだけ気持ちが重いということ。
その横の 〇 は、心に穴が開いてるみたいということ
を表現しています。
 

当時私は、ある大学が開所している心理相談所で不登校相談をしていたので、先生にこのお話をしたところ、気持ちの表現の仕方について、

「非常に面白い発想ができるお子さんですね!!」

「ユニークな発想が素晴らしい」

と言って頂きました。

 

児童心理学でも、

子どもが描いた絵から

気持ちを読み取るというような

手法をとることがあるそうです。

特に小学生くらいでは、なかなか気持ちをうまく伝えることが

難しいので、絵は有効だそうです。

 

この「きもちカード」、しばらくの間描いていたのですが、

だんだん、もじゃもじゃ(モヤモヤ)が減ってきて、

穴が小さくなってきた時は、

私も嬉しくなりました。

 

気持ちって、大人でもうまく言葉にできないこと、ありますね。

ぐらと一緒に、私も「ママは今こんな感じかな」

と、お互いに絵という表現方法で、伝えあったりしました。

お互いにいい手段でした。

 

今でも、気持ちを整理させる時は、絵を描きます。

気持ちを整理できることももちろんですし、 

自分自身を客観視できるような気がします。

ぐらにはとても有効な手段として活用しています。

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「きもちでんわ」

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 糸電話です。

でも「きもちでんわ」らしく、ハートが描かれています❤

 

ヒモが長いわけではないので、相手との距離は近く、

「きもちでんわ」からではなく、肉声が漏れ聞こえていましたが(笑)

 

こちらも、心理相談の先生によると

「他の人に聞かれずに気持ちを話せる」

という心理があるそうです。

 

実際、この「きもちでんわ」では、

私には、「今日はこんなことがあったよ」

という話をほんの少し話してくれるだけでした。

パパに対しても、仕事から帰宅すると、

「パパそっちもって!」と指示してから

「パパ、おかえり」「ぐら、ただいま」

「今日ね、○○したんだー」とお話する程度でした。

気持ちを伝えてくれるまで行きませんでしたが、

心理相談の先生は、「それでいい」とおっしゃいました。

パパとママ、それぞれとちゃんと繋がっている感覚を得られる

ことが良かったようです。

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「きもちカード」「きもちでんわ」

どちらも不安が非常に強く、不安定だった時期に

作っていたことを思うと、

「気持ちを伝えたいけど、うまく伝えられない」

「どうしたら、気持ちをわかってもらえるの?」

と、パパやママにどうにか自分の苦しい気持ちを伝えようと

ぐらなりに試行錯誤しているのかも知れないと感じたので、

ぐらが満足いくまで付き合いました。

どちらも出番がなくなった頃には、適応指導教室と放課後登校に、

無理なく通えるようになっていました。

 

モヤモヤした気持ちを吐き出してあげる手段としてもですが、

楽しかったり、嬉しかったりの気持ちを共有する方法としても、

とっても有効な気がします。

 

「きもちカード」「きもちでんわ」

 

なかなか出かけられない夏休み、

ひさしぶりにぐらと楽しんでみようかな。

(小6、付き合ってくれるかな🤭)