学校生活は、楽しいことだけの毎日であったらいいけど、
実際はなかなかそんな日ばかりではないものです。
ぐらにも「ん?」と、気になることが多くありました。
登校渋りが始まる前、ぐらは家でよく、学校であった「ん?」というエピソードを
話してくれていました。
その時は、その後こんなに大きな展開になるとは思いもせず、
「小さいことを気にしてるなぁ」
という程度で私は聞いていました。
ぐりと一緒に
「まぁね、でもそこ気にしてたら、学校生活やってけないよ」
なんて話したり。本当にやってけなくなるとは・・・
でも、ぐらは「気にしない」ことができない!!
ぐらは、お友達とうまくいかないことが増えていきます。
学校で、泣いたり怒ったりすることが急増します。
嫌な思いをしたり、困ったりしたら、先生に助けを求めましたが、
逆にぐらが注意されてしまったり、
「ん?」
という答えで(ぐら的に)、ぐらは納得のいかないことが続きます。
そしてぐらは、
「先生に言ったところで、どうせ怒られるのは自分・・・」
と思うようになっていました。
個人面談で私は
「ぐらの気持ちを聞いて頂けますか?
納得していないことが多いようなんです」
と先生に相談し、先生も対応してくださるとのことでしたが、
ぐらの心は乱れてしまっていました。
保健室の養護の先生がぐらの異変について、面談をしてくださいました。
そこで、学校で書いていた「ミニ日記」というものを初めて見せられました。
「今日は何も書くことがありません」
「友達がゼロになりました」
「学校に行くのをやめます」
「もう明日から学校には来ません」
そこには、苦しいぐらの毎日がありました。
「ぐらくんの心が心配です」
養護の先生に、市の教育相談室という場所を紹介され、ぐらと出向きました。
相談員さんは、とても優しく、ぐらの苦しい気持ちを受け止めてくれました。
私の苦しさやもどかしさも、受け止めてくれました。
(ぐらを別室で遊ばせてくれている間に)
「泣いていいのよ」と言って、思い切り泣かせてくれました。
相談室で、癒されパワーをもらい、
困り事への対処を1つ1つ一緒に考えてくれ、
「また学校がんばる」
という気持ちになりました。
学校で嫌なことや、うまくいかないことがあると
「相談室の先生のところに行きたい」
と、ぐらから言うこともありました。
親子で救われた、ありがたい存在でした。
が!!事件が起こります。
とある体育の時間、小さな小競り合いがあり
「も~やだ!!」
と、ぐらは大爆発してしまいます。
ぐらの大声に、職員室にいた先生が驚き、校庭に出てきて、
暴れるぐらを先生方数人で抑えつけ、保健室に移動させたそうです。
それでも気持ちが収まらず、何を言っても聞き耳もたず、泣くばかり。
「お母さんに来てもらおうね」
と保健室の先生が言うと、ようやく落ち着いたそうです。
はじめてのパニックです。
私が慌てて迎えに行くと、無言でギューっと抱きついてきました。
今思い出しても胸が苦しくなります。