長男ぐりが、起立性調節障害で体調と心を崩し始めたのが中2冬。
当初、気力だけで動いていた(私が動かしていた?)時期もありましたが、
自力で動き出したのは中3の7月。
約半年で、ぐりはたくさんの気づきや素敵な出逢いで、
多くのことを学んだことと思います。
同時に私も大きな気づきと学びがありました。
健康が何よりだということ。
体が元気でないと、心も元気をなくすこと。
身をもって体感したぐりは、
この先大人になっても自分や
周りの人を大切にできる人で
いてくれるのではないかと思っています。
ぐりが動き出せるようになったのは、
体調が安定したからだけではなく、心のエネルギーがたまったから。
逆に、心のエネルギーがたまったから、体調が安定したのだとも思っています。
悪化も回復も、心と体、どちらが先なのかはわかりません。ただ、連動しています。
ぐりは、直結でした。
体の不調は、薬に頼らざるを得ない部分がありましたが、
ぐりの心に栄養をくれたものは確実にありました。
<出逢い>
ぐりは、ディズニーが大好きです。
「将来はオリエンタルランドの社長になりたい!」という野望まで😁
そんなぐりに素敵な出逢いがありました。
お友達のツテで、ディズニーに関する本を執筆されたこともある、高校の先生をされている方とお会いする機会があったのです。
学校に行かれなくなって3か月目くらいの頃でした。
その先生が、ぐりに伝えてくれたこと。
「(不登校の)今は、とてもいい時間なんだよ。」
「立ち止まって考える時間であり、それは、必要な時間!」
ぐりの目が、表情が、一瞬で変わったのが、わかりました。
不登校を肯定してくれる存在の登場!
もちろん私たち親も否定はしていませんでした。
無理に行かせることもしていませんでした。
ただどこか「仕方がない」という諦めの気持ちでの受け入れで、
「いい時間だね」と言えるほど、
肯定してあげられていなかったのは明らかでした。
その先生は、不登校の理由や中学校の話は話題にしませんでした。
ディズニーの話をしてくれました。
先生ご自身の経験やお子さんの話を交え、高校の話もしてくれました。
先の先の、将来の話をたくさん聞いてくれました。
そして「これからが楽しみだね!!」と言われたぐらの
「はい」という返事は、とても力強かったです。
そしてその日、先生はある講義に出席のご予定があったのですが、
「一緒に受けてみる?」
と、ぐりを誘ってくださいました。
「行きたいです!!」
私は、ぐらを留守番させていたので、同行できませんでした。
それでもぐりが「行きたい」と言ったのには驚きました。
初めてお会いした大人に、ついていく度胸😅
もちろん、怪しい方ではないので(笑)そこの心配ではなかったのですが、
今まで(学校に通っていた頃には)そんな度胸はなかったのです。
大袈裟かも知れませんが、自分で自分の殻を破った瞬間でした🤩
大人向けの講義(コミュニケーションに関する講義)、
なんと3時間半受けて帰ってきました。
学校も塾も完全シャットアウトしていた時期に3時間半の講義。
(私、元気でも無理かも・・)
配られた資料にはメモがぎっしりでした。
駅まで迎えに行った時、そこには、
部屋でどんよりとした日々を過ごしていた
昨日までとは全く違う、生き生きとした表情のぐりがいました✨
どんな講義だったのかを、たくさん話してくれました。
学ぶ楽しさを知った!!そんな感じでした。
そして言いました。
「これからたくさんの人と会って、
たくさん話を聞いてみたいと思った!」
「こういうの(講義)また行ってみたい!」
ぐりの視野を広げて下さった先生に感謝しています。
出逢わせてくれたお友達にも感謝しています。
ですが、この翌日から活発に動き出したのか?
といったらそうではありませんでした。
逆に翌日は、ぐっすり寝ていました😪
刺激を受けて疲れたのと、安心からくる眠りだったようです。
でも、確実にぐりの心の糧となっていたのでした。
<パワースポット>
素敵な出逢いがあったのち、6月下旬にディズニーシーに行きました。
ディズニーは、ぐりもぐらもママも大好きな場所です。
我が家のパワースポットで、ここにくると本当に元気が出るのです。
(混んでるし、チケット高いし、という問題点もあるのですが。)
2人とも学校のことは忘れて、ただ楽しんでくれたらいいなという思いでした。
私も、諸々の心配事は置いといて、ただ楽しもうという日でした。
この日も、いつも通り閉園までたっぷり遊びました。
そして、帰路シンドバッドのアトラクションの前にきた時でした。
まず次男ぐらが言いました。
「すごく、すごく楽しかったー。ぐら、また月曜日からがんばれそう」
ぐらは、素直なので、ディズニーに来ると必ずこういう前向きな発言をしてくれます。
そして、珍しくぐりも言いました。
「おれも、来月から塾に行こうかな。」
ぐりのこういう発言は初めてでした。
素敵な出逢いで、心の充電がたまってきていたところに、
パワースポットで、心のエネルギーが満タンになったようでした!
翌週、さっそく塾の先生のところに面談に行き、
7月から復帰することをお願いしてきたのでした。
親がいくら心配したところで、子どもは動きださないことを実感しました。
子ども自身の心のエネルギーがフル充電され、満タンになった時、
子どもは勝手に動き出しました。
ぐりの場合「動き出す=登校する」ではありませんでしたが、
外に出ることや学ぶ力を取り戻してくれただけで良かったのです。
人の心のエネルギーは、今どれだけ減っているのか、
どれだけたまってきたのか、目に見えないので、
永遠に溜まらないのではと思ってしまうこともあり、
もどかしいです。
見えたらいいのに。。。