ぐりとぐらとママのきろく

元不登校長男「ぐり」と、現役不登校次男「ぐら」との記録です。

ぐらの めだかさんとのお別れ

メダカさんとの出会いと別れ

 

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3年ほど前、次男ぐらが学校に足が向かなくなった頃に、

近所のおじさんがメダカをくれました。

半年くらい前から少しずつ減ってきて、

先日、ついに最後の一匹が旅立ってしまいました。

 

今までも、水替えに失敗したり、寿命だったり、

たまごから孵った赤ちゃんめだかが育たなかったり、

お別れは経験してきたのですが、

最後の一匹になってしまった時、

感受性の強いぐらは、気持ちが溢れてしまいました。

 

これまでのことを思い出して、

・餌を忘れてしまった日があった後悔。

・異常に気付けなかった後悔。

・お別れする寂しさ。

・仲間がいなくなったメダカさんの気持ち。

・その最後の1匹ともお別れの時が近いことを

察してしまっている怖さ。

やるせない気持ちを我慢していたので、

「泣いていいよ」と言うと、

色々な感情が湧いてきて、

ぐらはまるで幼児のように泣きじゃくりました。

 

冷静になったかと思うと、また泣いて、

感情が揺らいでいるのがわかりました。

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 飼い主としての最後のミッション

ぐらが泣きながらも話をしているときは、

私はとにかく「うん、うん」と聴きました。

それから少しずつ、気持ちを整理してあげるため、

話し合いました。

 

「明日、最後の一匹が元気だったら、めだかをくれたおじさんに返す?」

「仲間がいるところに戻してあげる?」

と、ぐらに話しました。

ぐらは「独りぼっち」ということに、とても敏感な子です。

最期の一匹のめだかさんの気持ちになって泣いていたので、

提案してみました。

ただ、私はこの最後の一匹も、

恐らくすぐに旅立つだろうと思ったので、

お別れを受け入れることも大事なことと思い、迷いもありました。

 

ぐらは言いました。

「あの子は1人でいるより、他のめだかさんのところに行った方が幸せかなぁ。

でも今、おじさんちに戻しても、他のめだかさんが受け入れてくれなかったら可哀想だし・・・。

最後までぐらが一緒にいる!それが飼い主の責任だと思うから」

覚悟を決めました。

きちんと自分の責任を考えて、

最期を受け入れると答えを出しました。

 

そして、

「最後の一匹が旅立ってしまったら」

ということを想定して話をしました。

 

「飼い主としての最後のミッション」

・お墓を立ててあげる。

・お手紙を書いて一緒に埋めてあげる。

・水槽を片付ける

・めだかさんが教えてくれたたくさんのことを忘れない。

 ・ぐらが元気に生きていく。

 

そして翌朝、このミッションが遂行されることになりました。

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小さな、小さな、めだかさんが、

とても大きなことを、ぐらに教えてくれました。

 

感受性が強く、敏感気質なぐらにとっては、

パニックになってしまうくらい、過酷な出来事でした。

ですが、生き物を飼うということは、命を共にすること。

最期のお別れがあるということ。

深く胸に刻まれた出来事になりました。