ぐりとぐらとママのきろく

元不登校長男「ぐり」と、現役不登校次男「ぐら」との記録です。

元不登校長男、高校を卒業しました。

こんにちは、ぐりぐらママです🌈

 

長男が、無事に高校を卒業しました。

2004年生まれ。

幼稚園の卒園式は、東日本大震災直後、

中学の卒業式は、コロナ禍、

高校の入学式は全国一斉休校、

そして18歳成人の1期生、

節目の度に貴重な経験をしてきた学年です。

それまで当たり前だと思っていたことが

当たり前ではないことを

多く感じている学年だと思います。

私自身も、学校に通うこと、通えることは

当たり前ではないと身をもって知りました。

 

通信制高校に在籍、サポート校に通う息子、

先日、卒業式に出席しました。

卒業式を迎えたひよこ

有難いことに、卒業生代表の大役を任せていただきました。

名前を呼ばれ、力強く返事をして、

しっかりと前を向き、壇上で証書を受け取る息子の、

その立派な姿を私もしっかり見届けてきました。

高校の卒業式で、こんなに堂々とした息子の姿を見られるなんて、

こんなに晴れ晴れとした気持ちで卒業式を迎えられるなんて、

3年前不登校だったあの頃は、想像もつきませんでした。

 

卒業式後、息子は、

「お世話になった先生、いっぱいいるから挨拶していって欲しい。」

そう言って、私たち(夫も一緒)を、キャンパスの先生方はもちろん、

他キャンパスの先生方、関わって下さった先生方

1人1人の元へ案内してくれました。

そこには、息子の

「自分が伝えるだけでは足りないくらい、大きな感謝」

があるような気がして、

私たち親も感謝の気持ちが溢れました。

 

もう一度頑張ってみよう

そんな思いで転学したものの、

当初は授業が終わればすぐに帰宅してしまう、

「友達はいらない」と、必要最低限の人としか関わろうとしない、

先生が声をかけてくれても、

ぶっきらぼうでそっけない態度で、

行事やイベントにも一切参加しない、

先生方もそんな息子が気がかりだったそうです。

 

それでも、深いご理解のもと、

良い距離で、アプローチして下さったお陰で、

息子は、少しずつ、本来の明るさ、

前向きさを取り戻せたように思います。

 

「友達はいらない」と言っていた息子が、

行事やイベントにも率先して参加するようになり、

今やキャンパスの垣根を越えて、

関東各地、全国にもお友達ができたようです。

この日の卒業式は、関東エリアのキャンパス合同の卒業式でした。

息子が、あちこちのキャンパスの先生やお友達と楽しそうに

"笑い合う姿"

を見ることができました。

私が一番見たかった、何より嬉しい光景でした。

息子はこうして、たくさんの人に育てて頂いたんだなぁ。

そんな気持ちになりました。

 

不登校、全日制高校転校、通信制高校、サポート校、

息子はまわり道をしていると思っていました。

ですが、その道をきたからこそ、

見えたもの、

感じたこと、

出会えた人、

得たもの、

があり、その全てが息子の人生にとって

意味のあるものだったと思えています。

決して平坦な道ではなかったけど、

それでも今は、これが息子の道だし、

なかなか面白い道だったなぁと振り返る私がいます。

息子は、自分の道を自分で最高の道にしました。

この経験は、この先の息子の大きな大きな力

になっていくと信じています。

 

卒業おめでとう!